今回はシズマさんから、石油枯渇後のエネルギー源として一部で着目されている「核融合」についてご説明していただきました。
核融合は2回のオイルショック後の1975年頃には、「地上の太陽」を実現するものとして、開発が盛んに推進されていました。核融合のルーツは水素爆弾にあり、ドカンと一発やるだけならば既に実証済みです。ですが、これを持続的に安定した電力に変えるとなると、大変制御が難しく現在のところ成功していません。
地上で核融合反応を起こさせるためには、人工的に1億度もの極めて高温か、極めて高圧の環境を作り出す必要があります。1億度もの気体を通常の方法では保管できないので、北極や南極のような磁場を作り、高温の電荷を持った粒子を閉じ込めておく方法をとります。その為には大きなコイルを作り、大電流を流さなくてはなりません。つまり、莫大な電力を投入して磁場を作らないと、核融合そのものを起きせないのです。核融合研究が開始された1950年代から既に60年も経過していますが、得られるエネルギーよりも、投入するエネルギーの方が大きいのです。
また、核融合が新エネルギーとして打ち出されたころには、燃料である重水素が海水中に無尽蔵にあり、石油やウランとは違い地域的な偏在性もないので、「夢のエネルギー」と呼ばれていました。しかしその後の研究で、重水素同士を反応させるよりも、重水素と三重水素を反応させた方が核融合しやすい事がわかりました。さらにその三重水素はリチウムから作られる必要がある事もわかりました。リチウムは現在、携帯電話の電池やバッテリーの素材として需要が急激に伸びていますし、産地も偏在していますので、資源獲得競争で入手するのが困難な状況となりつつあります。つまり核融合に必要な燃料が無尽蔵にあるとは言えなくなってしまいました。
また、三重水素は非常に生命体に取り込まれやすく、その三重水素が崩壊する際に放射線を放出しますので、環境中に三重水素が漏洩すると必ず生命体に取り込まれて、体内被曝を起こす事がわかりました。さらに重水素と三重水素との核融合反応では、重水素がリチウムと反応する際に、高エネルギーの放射線を放出しますので、核融合炉を構成している炉壁や構造材料全てを放射性物資の固まりに変化させてしまいます。大量の放射性物質が発生しますので、環境に対しても「クリーン」とは言えないのです。
核融合研究が開始された1950年代には、1980年代頃には家庭用の小型核融合発電機が出現するだろう、と予測されていましたが全然当たらず、2000年にならないと実用化されないだろうと言われました。しかし既に2010年になっていますが核融合発電は全く実現せず、核融合推進派は2050年頃には実現するだろうと言っており、全く将来展望が開けていないのが現実です。
ですので、石油枯渇後のエネルギー源というのは、原子力発電や核融合発電ではなく、自然エネルギーに基づく再生可能エネルギーを用いるのが現実的であると言えます。
核融合は2回のオイルショック後の1975年頃には、「地上の太陽」を実現するものとして、開発が盛んに推進されていました。核融合のルーツは水素爆弾にあり、ドカンと一発やるだけならば既に実証済みです。ですが、これを持続的に安定した電力に変えるとなると、大変制御が難しく現在のところ成功していません。
地上で核融合反応を起こさせるためには、人工的に1億度もの極めて高温か、極めて高圧の環境を作り出す必要があります。1億度もの気体を通常の方法では保管できないので、北極や南極のような磁場を作り、高温の電荷を持った粒子を閉じ込めておく方法をとります。その為には大きなコイルを作り、大電流を流さなくてはなりません。つまり、莫大な電力を投入して磁場を作らないと、核融合そのものを起きせないのです。核融合研究が開始された1950年代から既に60年も経過していますが、得られるエネルギーよりも、投入するエネルギーの方が大きいのです。
また、核融合が新エネルギーとして打ち出されたころには、燃料である重水素が海水中に無尽蔵にあり、石油やウランとは違い地域的な偏在性もないので、「夢のエネルギー」と呼ばれていました。しかしその後の研究で、重水素同士を反応させるよりも、重水素と三重水素を反応させた方が核融合しやすい事がわかりました。さらにその三重水素はリチウムから作られる必要がある事もわかりました。リチウムは現在、携帯電話の電池やバッテリーの素材として需要が急激に伸びていますし、産地も偏在していますので、資源獲得競争で入手するのが困難な状況となりつつあります。つまり核融合に必要な燃料が無尽蔵にあるとは言えなくなってしまいました。
また、三重水素は非常に生命体に取り込まれやすく、その三重水素が崩壊する際に放射線を放出しますので、環境中に三重水素が漏洩すると必ず生命体に取り込まれて、体内被曝を起こす事がわかりました。さらに重水素と三重水素との核融合反応では、重水素がリチウムと反応する際に、高エネルギーの放射線を放出しますので、核融合炉を構成している炉壁や構造材料全てを放射性物資の固まりに変化させてしまいます。大量の放射性物質が発生しますので、環境に対しても「クリーン」とは言えないのです。
核融合研究が開始された1950年代には、1980年代頃には家庭用の小型核融合発電機が出現するだろう、と予測されていましたが全然当たらず、2000年にならないと実用化されないだろうと言われました。しかし既に2010年になっていますが核融合発電は全く実現せず、核融合推進派は2050年頃には実現するだろうと言っており、全く将来展望が開けていないのが現実です。
ですので、石油枯渇後のエネルギー源というのは、原子力発電や核融合発電ではなく、自然エネルギーに基づく再生可能エネルギーを用いるのが現実的であると言えます。

